F3Custam(足回り交換)
組んでみたものの、いろいろ不満が残る足回り交換でした。
「まだまだ修行が足りんなぁ」と、思っとります(笑)。

ATTENZIONE
お約束ですが、このカスタムでは車検は通りません。構造変更なりの申請が必要になります。
カスタムを行うときは各自自分の責任の上、行ってください。
誰でも他人のせいでコケたくありませんからね(笑)。



フロントまわり
フロント廻りですが、ステムシャフト打替えという作業が発生します。これはさすがに自分でもできない事なので、加工屋さんにお願いしました。加工から上がってきて仮組みしてみると、F3のステムシャフトなのに約1cmほどあまるので(FZRのトップブリッジのシャフト座面が低い)とりあえず手持ちのナットで締め付け、カサ上げをして、カウルステーホルダーを取り付けてます。あと、特に加工を必要とした所は、
1・3つ又(ボトム)のハンドルストッパーを切り落とし−−−そのままではフレームに干渉する恐れがあるので切り落としました。
2・トップブリッジの加工---FZRのハンドルロック(イグニッションスイッチ)はF3よりも下部に付いているのでトップブリッジの下部に伸びたステーを切り詰め、穴開け直し、F3側のスイッチステーも取付け穴開け直しで装着してます。だから今回の改造で一番の注目点は、“ハンドルロックが効く”というところです(笑)。
3・カウルステー --------FZRフォークはノーマルのマルゾッキ35・に比べてインナーチューブ長が少し長いようです。それと17インチ化により車高が高くなるので、フォークの付き出し量を調整する必要があります。そーするとアッパーカウルステーが当たるので、アルミ丸棒を買ってきて、てきとーな形に曲げました。

フロント周りで加工を必要とした所はこれぐらいなものです。
後はフォーク関係のオーバーホール、各所塗装、ブレンボ4ポッドキャリパー装着といったところです。
* 問 題 点 *
ステムベアリング-------------今回はノーマルを壊さないように外して流用してますが、国産パーツで対応できる部品を探しています。

メーター関係(ギヤ比が違う)---メーター読み80Kmでスクーターに抜かれた(笑)。これは全然考えてなかった事でしたので、まぁ次の車検受ける時まで考えようと思います。17インチ車のヤマハ車ならすぐ付くと思いますし。ただ取付が多少てこずるかも...。

フロント周りなら、アッセン交換で、ステムシャフトの問題だけ解決すれば、どの車種でもほぼ問題無く付く様です。ただ細かい加工は必要ですけど... 。


リヤまわり
どちらかというと、フロントよりも、リヤホイールの装着の方が難しいと思いましたので、(チェーンライン、ディスクプレート関係の位置決め)フロントよりもデータ取りに注意を払ったつもりです。(でも相変わらず出たとこ勝負でしたけど...)

*計測*
まずノーマルホイールの全幅寸法(カラー付、カラー無)、取付けカラーの寸法、左右サイドからのそれぞれスプロケット、ディスクローターの取付座面までの寸法(カラーなし)、同カラー付寸法。

特に左サイドからスプロケット取付座面までの寸法は正確に何回も計りました。チェーンラインだけは読み違うと修正に苦労しますので。それに車種によっては補強も必要かと思います。いくら中間排気量といえどトルクはけっこうありますので、除々にクラックがはいるかもしれません。
私の計測したところFZR400のリヤホイールは 、

左・ベアリング部分 7ミリ ,スプロケット取付座面 4ミリ
右・ベアリング部分 7ミリ ,ディスクプレート取付座面 7ミリ
の切削加工が必要とでました。

ちょうどベアリング部分7ミリといえばダストシールが7ミリですから切削加工してダストシール
無しになります。別にFZRのノーマルベアリングは封入タイプですので、外からは直接ゴミは
入る心配はありません。まあ時々掃除してやればいいのですから。
ちなみにシャフト経はF3と同じ 17ミリです。一番それが面倒な問題でしたがよかったです。
・左サイド
スプロケットはF3の530サイズに対しFZRは520サイズです。純正部品流用と思ったのですが、丁度この頃“ツーリング行こ〜”のお誘いを受けたのであせってましたので、カスタムショップにホイール加工と、530スプロケ単品制作をお願いしました。(スプロケスタッドボルトは加工の際に抜いてもらいました。)
・右サイド
キャリパーブラケット制作という面倒くさい問題が発生しました。
素材となるアルミ板ですが、バイク友達に材料屋の情報で聞いたので、52sのアルミ板20センチ角を購入しました。
後、フローティングにしようと思ってバイクパーツ屋の中古部品を物色して、対応車種不明の新品トルクロッドを購入しました。

F3のリヤブレーキは260ミリのリジットローターとブレンボ2ホッド(1ピン)という組み合わせです。ブラケットはほぼ平板に近い造りなので制作しやすいのですが(11ミリ厚、キャリパー取付部分は10ミリ)、FZRのそれはローター経が210ミリになります。
260−210/2=25ミリのキャリパーの取付位置の変更です。それと円周が小さくなってますので、取付角度の変更も...。
それと次は、ディスクとスイングアームとのクリアランスの問題です。
ノーマルではカラー+ブラケットの厚みは20ミリありましたので、それに合わす必要があります。
20ミリ-ブラケット10ミリ=10ミリのカラーを造らねば。しかし手元にあるのは13ミリ長のカラーだけです。さすがにこれを均一に10ミリ長に削るのは自信がなかったですし、ツーリングの日も差し迫ってきたので、考えた挙句、ブラケットのシャフト穴に深さ3ミリ・外周22ミリ(カラーの太さ)の溝を切ることを考えました。
まずボール盤にセットし、22ミリの金属用ホールソーで時々止めては計りながら注意深く深さ3ミリまで削ります、その後17ミリのホールソーに付け替え穴を貫通させればでき上がりです。
(22ミリといってもホールソーの刃の肉厚が2ミリぐらいしかないので、20、18ミリ併用です)
その後、キャリパー、トルクロッド取付穴を開け、タップを切り、キャリパーの逃げ加工です。ここでまた問題が、ブラケットとローター取付ボルトが干渉することが判明。結局これはボルトの頭とブラケットの裏側を削るのでなんとかしのぎました。

あと細々した小加工(トルクロッドオフセットなど)で何とか完成にこぎつけました。
* 問 題 点 *
リヤブレーキ-------------形だけ作っても機能しなければ、といういい例です。なんとか組上がってツーリングでインプレッションしようかと思ったのですが、とんだ失敗です。キャリパーブラケットを垂らして、
トルクロッドで連結すればいいと思ったのですが、リヤブレーキをかけると、リジッドリヤサスになるのです。それもそのはず、ブラケット本体はホイールと共締めなのですから...。こうゆうバカを繰り返して、私のカスタムは進むのでした...。とりあえずノーマルと同形状、同取付でキャリパーを25ミリ移動させた物をもう一度作るつもりです。
* 合 計 経 費 *
こまででリヤ周りにかかった金額ですが、

FZRホイール前後・フォーク    もらいもの¥0
同オーバーホール部品        約¥30000 
加工賃、スプロケ単品制作       ¥36000
ブレンボキャリパー、サポート        ¥40000
52sアルミ板                      ¥ 2000
トルクロッド                        ¥10000
タイヤ                            ¥60000

その他もろもろで約¥180000ぐらいです。リヤ周りは部品代よりも加工に手間がかかりました。
安い高いは人それぞれですが、私はこんなものだと思います。
ブレンボキャリパー、サポートはあえて装着しましたが、こだわらなければヤマンボのままでも十分ですし、¥40000安くなりましたね。

一応ホイールはこれで移植しましたが、これが完成とは思っておりません。まだまだ不満もありますし、他の部分のカスタムもしたいと考えてます(リヤサス、カウルなどいろいろ)未計画的ではありますが、まとまれば、順次更新していきたいと思います。しかし、私のF3はだぶん一生未完成カスタム車でしょう。まだまだ楽しめるし、楽しみたいからです。
ドカティユーザーから見れば定番からはずれたカスタムですが、高性能なバイクが町中を走っている
昨今、こんなパーツを見逃しておく手はないと思って始めたのですが、勉強になりましたし、いろいろの友人からの助言を頂き楽しく製作することができました。


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